『恋の時間』スタジオ見学レポ
at 緑山スタジオ
（2005.11.27参加、2005.12.4 収録見学部分OA（第7話））
宮迫さん出演ドラマ、TBS『恋の時間』で展開されている「恋の時間ファンクラブ」の一環として行われた、収録現場の見学会。
その第5回目に幸運にも参加できたので、ツボを含めながらレポしようと思います。
見学会直後のブログにもレポを載せたのですが、いろんな意味でブログだと限界があったので、改めてもうちょっと詳しいレポをしようと思いました。あとは、見学したシーンの「裏話」も載せたかったのでね。･･･ブログでは、放送前だったので詳しい話が出来なかったもので。
そんなわけで、ブログを読んでくださった方には、内容が重複する部分があると思いますが、ご了承ください。･･･単に、ブログ上だけではなく、別口でレポを残しておきたかっただけなんですけどね（笑）。
2005年11月27日。秋晴れのいい天気の中。
スタッフさんからの電話で指定されていたバスに乗りまして、降りて少し行った所に、『恋の時間』の台本を持った女性2人を発見。その人の所で何人かが立ち止まり。それを見て、「あぁ。この人たちが参加者の人なのね」と。
今回参加したのは、私を含めて6名。そのうち、ご夫婦が1組（男性はこのご夫婦の旦那さんのみ）、親子さんが1組でした。
バス停付近で簡単な受付を済ませ、↓こんな腕章をもらいまして、敷地内へ移動。
そしてついに、「初」緑山スタジオがお目見え。
周りは結構緑が多くて、いい感じでした。そして、この日は、建物1階でイベントが行われていたため、私たち以外にもたくさんの人がいました。
そんな中、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた場所に堂々と入れることにちょっとした喜びを感じながら（笑）、とりあえず、「記者室」と書かれた部屋で待機することに。
その途中、いくつかの楽屋の前を通りまして、その中に「宮迫博之様」の文字。それだけでちょっと興奮（笑）。ちなみに、楽屋のドアが少し開いておりまして、中が少し見えました。･･･もちろんご本人はいらっしゃいませんでしたけど。
「今ちょうどお昼の休憩中なので」ということで、スタジオには誰もいないということで、↓こんなパスを服につけて今度はスタジオ内に移動。
･･･あ。当然、伏せた部分は私の本名が書いてあるので、消させていただきましたけども。
今日立っていたセットは、雪枝の部屋、鳥しん、雪枝のオフィスの3つ。
セットの配置は↓こんな感じでした（クリックすると拡大します）。
 |
スタジオの中を自由に見学していい、ということだったので、かなりじっくりと、しかもそばによって触ったりしながらセットを見てきました。
気がついたこと、感想等をセットごとにどうぞ。
・雪枝の部屋
スタジオに入ってすぐに見えたのが、雪枝の寝室だったんですが（↑の図の上の方、部屋と「鳥しん」の間から入った）。で、クルッと回ると、リビングとかベランダがありまして。本当に1つの部屋、としてセットが立っていたのに驚きましたね。･･･あぁ、相変わらず寝室もリビングもとっ散らかってましたが（笑）。
ちなみに、寝室のベッドの上には、雪枝のネグリジェが脱ぎ捨ててありました↓
それから、雪枝の部屋のベランダに、手のひら型の布団たたきがあるのを（案内してくれたスタッフさんが）発見。･･･初めて見ました。布団を叩くところが手のひらの形になってるんですよ（7話で雪枝が使ってましたね）。っていうか、こんなものもちゃんとセットの「小物」として置いてあったことに驚いたのでした。
・雪枝のオフィス
ここは本当に驚きの連続でした。「ここまで映らないだろう」と思われるところまで小物が全部そろってる。デスクの上のファイルにも、一つ一つ背表紙にファイル内容が書いてあったし、電話のそばには「伝言メモ」なんてのもあったし。
あと、机の上にアンケート結果の紙が置いてあったんです。もちろん、旅行に関するアンケートで、間違いなくドラマの小物なんですけど、ちゃんとエクセルで表とかグラフが作ってありました。
後ろの方にスケジュールボードがありまして、そこに11月分の予定がぎっしり。「適当なんですけどね〜」とスタッフさんがおっしゃってたんですけど、でも、適当でも1月を埋めるのは大変なんじゃないかと。「いつ、どんな感じで映るかわからないんで」こういうところもちゃんと手を抜かずにそろえるんだそうです。･･･納得。
・鳥しん
実は、ちょっとここで遊ばせてもらいました（笑）。山田の気分になってみたかったので（爆）、「中に入ってもいいよ〜」というお言葉に甘えてカウンターに入ってみたりしました。そしてここも、「映るかわかんないだろう」という所にまで細かい小物がそろっていました。例えば、カウンターの後ろの方にある戸棚の所。そこに電卓と、手書きの領収書の冊子の山。･･･オヤジさんが領収書書いてるところなんて見たことないんですけど（笑）。でも、書くことはあるんだろうから、ってことで置いてあるんでしょうね。後は、本当に見えるか見えないかの所に、鳥しんの「営業許可証」が。細かすぎ。
鳥しんのシーンでは、実際にカウンターで焼き鳥を焼きながら撮影をするんだそうで、そのせいなのか、ここで普通にお店が開けそうなくらい、お酒（のビン）もたくさんあったし、しっかりとした作りだった、という印象を受けました。
さらにちなみに、「なんか写真とってもらえば？」というスタッフさんのご好意に甘え、なんと鳥しんのカウンター席に座らせていただいた上、その写真を撮ってもらいました。･･･意外とあの椅子、座りにくかったです（爆）。
撮影スタッフさんの休憩が終わり、スタジオに戻ってくる、ということで、いったんここでスタジオ見学は終了。
「記者室」に戻り少し休憩をした後、いよいよ宮迫さんに会いに（違）、再びスタジオへ。
先ほど見学をした際は、私たち以外には誰もおらず、ガランとした印象だったのに、再び行った時は撮影スタッフさんがたくさんいて、ある意味とてもにぎやかになっていました。
カメラさん、音声さん、その他、裏方のスタッフさんも合わせると、全部で50人以上のスタッフさんが、1つのシーンにかかわるんだとか。･･･いろんな人がいて、映像として成り立つんだなぁと、改めて「ドラマ撮影のすごさ」を思い知らされた感じでした。
しばらくして、「よろしくお願いします！」というスタッフさんの声がし、宮迫さんが登場。その後ろから黒木さんが入ってきました。初めて見る黒木さんは細くてキレイでした。
私たちが見学させていただいたのは、第7話で放送された、雪枝の部屋で山田が雪枝に雑炊を作ってあげる、というシーン。
撮影の流れとしては、役者さんが実際に動いて、その動きを決める「ドライ」、その後、スタッフさんだけでカメラ割りなんかを考えたりするために打ち合わせをし、その後、またスタジオに戻り、今度は実際にカメラを入れてカット割りなんかを確認する「カメリハ」、そして本番通りに動いて最終確認をする「ランスルー」、それでやっと「本番」という、実に長い流れで。私たちは、「ドライ」、「カメリハ」、「ランスルー」をスタジオの中で、本番は「記者室」にあるモニターで見学させてもらいました。
見学したシーンは、時間にして約5分くらいなのに、ドライから本番終了まで、実に2時間以上の時間がかかっていました。まぁ、厳密に言うと、もう1つ別のシーン（山田が帰るときの玄関でのシーン。こちらは、見学スペースがないということで、ドライは見学できず。カメリハからランスルーまでを控え室のモニターでほんの少しだけ見ることが出来ました）の撮影もあったんですけど、それでも、トータルで10分くらいのシーンだと思うのに。
しかも、「カメリハ」、「ランスルー」では、本当に細かい動きや立ち位置、照明の具合までを、スタッフさんが何度も何度もチェックをしていました。ある意味、役者さんもスタッフさんも、根気のいる細かい作業なんだなぁって印象を受けました。
「ドライ」では、実際に動いてみて「変えたほうがいい」となり、最初と本番とで動きが変わったという、ある意味「貴重」な場面を見させてもらいました。
それは、山田がキッチンの上の戸棚からジューサーを取る、というシーン。
一番初めのドライでは、OAシーンと同じように、部品が分かれて置いてありました。
で、セリフを言いながら、2つの部品を続けて取る、という流れだったんです。でも、2つを取るのに時間がかかりまして（2つ同時には取れなかったらしい）、監督さんと宮迫さんが話し合った結果、「あらかじめ組み立てて上に置いておく」ということになり、2回目のドライでは、その状態でトライ。
ところが今度は、棚が結構上にあるせいか、ジューサーを取るのに一苦労。ジューサー自体も大きいため、取る時にバランスを崩しそうになるんですよね。下手をすると、宮迫さんの頭の上で、ジューサーが分解する、という大変なことになりそうで、見ていて思わず「危ない危ない」とつぶやいてしまったんです。しかも、ジューサーのコードも宮迫さんからは見えにくい位置にあったようで、ジューサーが取れるなぁと思った瞬間、宮迫さんの目の前にコードがダラン･･･見ていて、ホント「危なっかしいなぁ」と思ってしまったんです。取って、シンクに置くまでの時間もかかったし。
で、結局、OAのような動きになったんですね。
･･･ドライの途中、その動きがよくわからなくなったのか、あたふたしていた宮迫さんがちょっとしたツボだったのでした（笑）。
･･･あぁ、ちなみに。「鳥しん」のマスターからの電話のシーンですが、ドライの時に、携帯の着信音を2,3人のスタッフさんが「プルプルプルプル･･･」と口で言ってた光景に笑いそうになってしまいました（←笑っちゃいけないけど・笑）。後は、マスター役の泉谷さんの声は、ドライではスタッフさんが代役を勤めてました。本番では、ちゃんと本物の携帯の着信音が鳴ったし、電話の声も泉谷さんの声でしたけどね。
ドライとカメリハの間で、「恋の時間ファンクラブ」のもう1つの目玉企画（？）である、八木プロデューサーとの「座談会」をやりました。
今回は、キャスティングとかストーリーの方に主な話が集中した感じでしたね。
宮迫さんを起用した理由としては、八木さんのドラマに何回か出てもらったこと、他局のドラマを見ていても「いい芝居をするなぁ」と思ったこと、「山田」という人物の内面的な部分が宮迫さんの内面と一致したこと、などが理由だそうです。
最初にキャスティングが新聞で発表された時、「美女と野獣の恋」という書き方をされていたので、そういうつもりで黒木さんと宮迫さんと決めたのか、それとも他に理由があったのか、というのを私は質問させていただいたんですけど。↑のような回答をしていただきました。
他にも、香里さんの旦那さん（山口馬木也さん）と「浮気相手」で大森さんを起用した理由とか･･･まぁ、この辺は、ある意味八木さんの爆弾発言があったりましたが（笑）。
それから、八木さんの場合、撮影をしながら、ストーリーを展開していくことが多いそうで。ぶっちゃけ、最初の方ではまだラストのストーリーは考えていなかったんだそうです。「この2人を並べて見たら結構よかった」から、別の方向で考える、ということもあるんだとか。もちろんその逆もあったりするみたいです。
「もう最終回のストーリーは決めましたか？」という質問に、「もう決めておかないと、収録が間に合わないので、決めました！」とのこと。･･･気になる（笑）。
ただ、最終回はまだ撮影はしていないので、「どんなのがいいですか？･･･まだ間に合いますよ（笑）」とおっしゃったので、皆さんがいろんな意見を出されていました。誰と誰がくっついて欲しいとか、こういう展開は嫌だ、とか。
どんな展開になるのか、ちょっと楽しみ。
あと、ビックリしたのが、ドラマの撮影などにかかる費用。質問された方がいて、もちろん具体的な金額は教えてもらえませんでしたが、1回分の収録等にかかるのがウン千万なんだとか。つまり、それが10回とかあるわけで、トータルでは億単位のお金になるんだそう。さらにもちろん、予算等があるわけで、それを超えると「怒られる（＠八木プロデューサー）」。･･･もう、いろんな意味で大変（笑）。
八木さんが、いろんな質問に、丁寧に優しく回答してくださって、本当に嬉しかったです。貴重なお話もたくさん聞けて。･･･しかも、私のすぐ横に座ったし（笑）。そこしか席が空いてなかったからなんだけど、ビックリしたっつーの（爆）。
いろんな番組の観覧に行かせてもらってますが、ここまで「裏」をのぞく機会なんてそうないので、本当に楽しかったです。･･･本番前のスタジオなんて絶対に見られないですもんね。
で、ここからは宮迫さんの感想（笑）。
私は、厳密に言うと、「お芝居の宮迫さん」というのは全く初めてではなくて。2年前に出演していた『東京ラブシネマ』の宮迫さん出演シーンのエキストラに参加したことがありまして、その時に1度見てるんですね。ただ、その時は、「クッションを配る」というだけのシーンだったので、今回みたいにちゃんとセリフを言うお芝居をしている宮迫さん、というのは生で初めて拝見しました。･･･カッコよかったです（笑）。
あ、そうそう。セリフを言う前に咳払いして、「あ・あ・あ」と声出ししてたりしてましたよん。
ドライの時点では、実は、セリフをかみまくったり飛びまくったりして、宮迫さんが首をかしげるというか、「あぁ、チクショ〜！」みたいな顔をする場面が多かったんですね。･･･実は、宮迫さんがセリフに詰まる度に何人ものスタッフさんが、いっせいに「○○！」とセリフを教えてあげる、という光景にちょっと驚いたんですけども（笑）。
で、隣で見ていた案内役のスタッフさんが「宮迫さん、疲れてるのかなぁ･･･」とつぶやいた一言に心配になってしまいました。
でも本番では、セリフはバッチリOKでした。そこがカッコよかったのです（爆）。
あとは、ドライのときは宮迫さんも黒木さんも台本を持ってらっしゃったんですけど、最初に土鍋を両手で持ってこないといけない宮迫さんは、その台本を丸めて、後ろのポケットに差し込んでました。･･･その後姿も、なんだかカッコよかったんです（笑）。
それから、ちょっとブログにも書いたんですけど、雪枝が山田の手を取り、自分の額に手を当てて至近距離で顔を合わせる、というあのシーンは、見た瞬間にドキドキしてしまいました。
･･･あんなもん、宮迫ファンに生で見せるもんじゃありません（笑）。だって、『東京ラブシネマ』の時、 「抱きつくのも無理」って言ってた人がですよ。あんなシーン･･･抱きつくのとそう変わらないじゃないですか（笑）。･･あまり直視できなかったです（爆）。
その後の本番前のカメラチェックでは、顔を合わせる位置で、照明とかの最終確認をしていたらしく、あの状態でしばらくお2人で立ってたのを見ていただけでも、なんだかドキドキしてしまいました（笑）。
後は、マスターからの電話が終わって、電話を切り、雪枝と顔を見合わせる、というシーンでは、雪枝と見合わせるときの顔が、ドライからカメリハ、本番までと全て表情が違ったのがツボでした。カメリハまでは、直前のこともあってか、あまり笑わなかったんですよ。照れくさいというか、「なんかヤバイなぁ」みたいな。あそこまでニコニコとは笑ってなかったんです。
･･･本番までに何か考えるものがあったのか、自然の表情だったのか、そこまではわかりませんけども。本番をモニターで見て、山田がああいう笑い方をしたことに、ちょっと驚いたのでした。
見学が終わって、今回の見学の感想を書きながら、モニターで本番を見たんですね。
部屋でのシーンの本番が終わったあと、山田が帰る、という玄関でのシーンの撮影があり、そこのカメリハからを、引き続きモニターで見させてもらいました。
で、帰りのバスの時間までの間、その案内役のスタッフさんとお話させていただいたんですけど、宮迫さんは他にもレギュラーを何本も抱えているので、とても忙しい、とおっしゃってました。スケジュールの合間をぬって撮影していたり、入り時間だけではなく、出の時間なんていうのも決まっていたりするそうです。･･･出の時間までスケジュールで決まっているというのは珍しいみたいです。「出の時間まで決まってることがあるんですよ〜」というスタッフさんの口調が、「そういうことは珍しい」、みたいな感じの口調だったんで、そうなのかなぁって。
八木さんもおっしゃってたのですが、連ドラの場合、その撮影で週に5日は取られてしまうそうで（ちなみに、この次の日は、東京ドームでの、7話でOAされたコンサートシーンのロケだったそうです）、その間で、『アメトーク』やら、『リンカーン』やら、地方での『明石家電視台』やら、『ノブナガ』やら、『べしゃりブリンッ！』やら、その他のレギュラー番組の収録がいくつかあるわけだから、そりゃ忙しいわ、みたいな。
くれぐれも体を壊さないように、でもドラマの方はもうすぐ終わると思うので、がんばって欲しいものです。
あ。ちなみに、私たちが見学をした、午後1の撮影に宮迫さんが参加されるのは珍しいらしく。実は、「宮迫さん出演シーンで参加希望」と出していたわけですが、もしかしたら宮迫さん参加シーンは1回もなく終わるかもしれなかったんだそう。今回でこの見学会は5回目なんですが、宮迫さんが参加されたのは初めてなんだそうです。なんで、「宮迫さんファンを呼んだのも初めて」なんだとか。
私が宮迫さんファンだと知っていたスタッフさんが、「あってよかったよ〜」と隣で安心したようにおっしゃってました（笑）。･･･まぁ、宮迫さんのシーンがなくても、1度は行ってみたいと思ってましたけどね。
本当に貴重な体験が出来てうれしかったです。･･･これからは、違った意味でドラマの見方が変わりそうです。･･･全てのドラマの1シーンに、あれだけの時間と労力がかかってるんだなぁって。
･･･すでに、いくつかのドラマでそんな見方をしてしまっている自分がいます。
そして、控え室に、見学日当日放送の第6話の台本があり、許可をいただいたので撮ってみる↓
･･･最後まで読んでくださってありがとうございました。長げ〜〜〜〜（笑）。
※ 上で使用した画像中、スタジオ内の写真（セットの写真ですね）は、番組スタッフさんが撮影してくださったものです。画像の無断転載を禁止します。